握掌大にぎりこぶしほど)” の例文
西北の空が真暗になって、甲州の空の根方のみみょう黄朱おうしゅなすった様になる時は、屹度何か出て来る。すでに明治四十一年の春の暮、成人おとな握掌大にぎりこぶしほどの素晴しい雹が降った時もそうだった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)