“措定”の読み方と例文
読み方割合
そてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いき」の質料因と形相因とが、化粧を施すという媚態の言表と、その化粧を暗示にとどめるという理想性の措定そていとに表われている。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
およそ意識現象としての「いき」は、異性に対する二元的措定そていとしての媚態が、理想主義的非現実性によって完成されたものであった。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
しかし「いき」の形相因たる非現実的理想性は、一元的平衡の破却に抑制と節度とを加えて、放縦なる二元性の措定そてい妨止ぼうしする。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)