折目おりめ)” の例文
ことに新米は香りが高く、味がおいしく珍しいのに、わざと以前はこの折目おりめの日まで、食事につかうことをさしひかえていたのであった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いわゆる五節供ごせっく三節供さんせっくには限らず、九月の秋祭、十月の、その他毎月の日待ひまち月待つきまちまでを、鹿児島県などではみんな折目おりめ節目せちめと呼んでいる。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
九州の南部から沖繩の島々にかけて、折目おりめといっているのがあるいはもとの言葉だったかもしれない。節も折目も心持は近い上に、古くは「日折の日」という名も一つだけ伊勢物語に出ている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)