戸室山とむろやま)” の例文
六月の中ばとはいっても、この辺にはめずらしいひどく暑い日だと思いましたが、川を渡り切った時分から、戸室山とむろやまが雲を吐いて、処々ところどころ田の水へ、真黒な雲がったり、来たり。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)