我他彼此がたびし)” の例文
我他彼此がたびしするのが薄々分るので、弥以いよいよもってたまらず、無い用をこしらえて、この時二階を降りてお勢の部屋の前を通りかけたが、ふと耳を聳て
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それを無面目にも言破ッて立腹をさせて、我から我他彼此がたびし種子たねく……文三そうはたく無い。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)