慈円和尚じえんおしょう)” の例文
せんかんと泉声せんせいが聞えて、床をふむ足の裏が冷々ひえびえとする。僧正とは、天台六十二世の座主ざす慈円和尚じえんおしょうのことである。月輪関白つきのわかんぱく御子みこであり、また連枝れんしであった。すけは、廊下の端に坐る。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)