愛宕塔あたごとう)” の例文
東のかたは眼下に人うごめき家かさなれる谷町を見越して、青々としたる霊南台の上より、愛宕塔あたごとうさき、尺ばかりあらわれたるを望む。とびありてその上をめぐりつ。南はくりの花咲きこぼれたる庭なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)