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惴
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はや
ふりがな文庫
“
惴
(
はや
)” の例文
二人は
惴
(
はや
)
る心を静めて、じっと寺の外に立っていた。その間に時は用捨なく移って、やがて夕暮の色と共に、棗の実を
食
(
は
)
み落す
鴉
(
からす
)
の声が、寂しく空に響くようになった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし恩地小左衛門は、
山陰
(
さんいん
)
に名だたる剣客であった。それだけにまた彼の
手足
(
しゅそく
)
となる門弟の数も多かった。甚太夫はそこで
惴
(
はや
)
りながらも、兵衛が一人外出する機会を待たなければならなかった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
惴
漢検1級
部首:⼼
12画
“惴”を含む語句
惴々
惴々焉