惆然ちゅうぜん)” の例文
惆然ちゅうぜんとして牛の歩みを運ぶ平次の人間らしさを、八五郎は黙って見やるのでした。柳原やなぎわらの道には夏の陽が一パイに射しておりました。
と、惆然ちゅうぜんと独り嘆じていたところだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとり惆然ちゅうぜんとして、つぶやくのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまも惆然ちゅうぜんとして小文治こぶんじがいう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)