悸乎ぎょつ)” の例文
彼は何となく男の本能から悸乎ぎょつとした。美しい人びとの往来する朱雀大路すざくおおじを思うだけでも、永い間田舎に住んだかわきがそこで充たされそうであった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)