“悲田院”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひでんいん80.0%
ひでんゐん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお非人ということの意味を、もっとも明瞭に説明しうるものは、徳川時代における諸国のお救い小屋の被収容者、特に京都の悲田院ひでんいんの被収容者であります。
京職は、病人や飢餓の者を、洛外の施薬院せやくいん悲田院ひでんいんに、収容したが、すぐ入れきれなくなり、さらに、関をこえて、地方の飢民まで、都にはいり込んでくる。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時の仏寺は、信仰の道場だけではなく、四天王寺の如きは、外交上の儀式にも用ゐられたし、学校でもあり、又寺内に、悲田院ひでんゐん、療病院、施薬院せやくゐんがあつて、社会事業的施設でもあつたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)