怪力線かいりょくせん)” の例文
「うん、判ったぞオ。これは怪力線かいりょくせんに違いない。うわさに聞いた怪力線の出現。ああ、そうだ。紙洗大尉の奴、井筒副長から何か言われてたっけが、あれが『天佑てんゆう』の正体しょうたいなんだな」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「はあはあ、脳細胞を電解して歪みを持続させる……、それはおそろしいことだ。しかし電解させるというのなら、それは怪力線かいりょくせんの一種ではありませんか。毒瓦斯とはいえないでしょう」
ああ、これは何という奇蹟でございましょう。しかし皆さん、これは奇蹟などという馬鹿げたものではございません。これこそ吾が科学界の明星みょうじょう、戸波博士の御発明になる怪力線かいりょくせん偉力いりょくでございます。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)