心得面こころえがお)” の例文
と米友は心得面こころえがおに杖槍を拾い上げたが、その犬に似た真黒いものの影は、靄の中に消えて、唸り声だけが尾を引いて物凄ものすごい。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
金助は心得面こころえがおにこんなことを言って、委細自分で呑込んでしまったものらしく、兵馬はかえってそれがいいと思ったから、自分も鈴木様の御次男様とやらになりすまして
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)