微温湯びおんとう)” の例文
と千吉君は口車に乗って、入るとナカ/\出られないような微温湯びおんとうへ飛び込んだ。
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
帰りがけに玄関脇の薬局で、粉薬こぐすりのまま含嗽剤がんそうざいを受取って、それを百倍の微温湯びおんとうに溶解して、一日十数回使用すべき注意を受けた時、宗助は会計の請求した治療代の案外れんなのを喜んだ。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)