御膝下おひざもと)” の例文
大君の御膝下おひざもと、日本の中枢ちゅうすうと威張る東京人も、子供の様に尿屎ししばばのあと始末をしてもらうので、田舎の保姆ばあやの来ようが遅いと、斯様に困ってじれ給うのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
なんの、朝廷の御膝下おひざもと住居すまいするものが、そう周章あわてふためいて、夜逃げのように出立がなるものか。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)