御稜威みいづ)” の例文
室は紙障子引きたてしのみにて雨戸ひくということもせず戸の後鎖しりざしすることもせざる、さすがに御神の御稜威みいづありがたしと心に浸みて嬉しくおぼえ、胸の海浪おだやかに夢の湊に入る。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一方に我が大和朝廷の御稜威みいづは、次第にこれら倭人の諸国に及び、その帰順したものは我が帝国に併合して、その国王は所謂国造くにのみやつこ県主あがたぬしなどに任ぜられ、祖先以来の本領の安堵を得たのであったが
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)