御用達ごようだて)” の例文
そりゃ各藩から出るにきまってます、そうおれが答えたら、あの金兵衛さんは声を低くして、各藩からは無論だが、そのほかに京大坂の町人たちが御用達ごようだてのことを聞いたかと言うのさ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大抵四月縛よつきしばりか長くても五月いつゝきという所を、べん/″\とやすい利で御用達ごようだて申して置いたのでげすから、ヘエ何うか今日こんにち御返金を願います、馬鹿々々しい、幾度来たってはてしが附きませんからなア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母「御用達ごようだて申しなともさ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)