“御忌月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんきづき66.7%
ぎょきづき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二月二十幾日に朱雀すざく院へ行幸があった。桜の盛りにはまだなっていなかったが、三月は母后の御忌月おんきづきであったから、この月が選ばれたのである。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
中宮はこれにお心がかれてずっと御実家生活を続けておいでになるのであるが、音楽の会の催しがあってよいわけではあっても、八月は父君の前皇太子の御忌月おんきづきであったから
源氏物語:28 野分 (新字新仮名) / 紫式部(著)
賭弓かけゆみの競技が御所で二月にありそうでなかった上に、三月はみかどの母后の御忌月ぎょきづきでだめであるのを残念がっている人たちは、六条院で弓の遊びが催されることを聞き伝えて例のように集まって来た。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)