御忌月おんきづき)” の例文
二月二十幾日に朱雀すざく院へ行幸があった。桜の盛りにはまだなっていなかったが、三月は母后の御忌月おんきづきであったから、この月が選ばれたのである。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
中宮はこれにお心がかれてずっと御実家生活を続けておいでになるのであるが、音楽の会の催しがあってよいわけではあっても、八月は父君の前皇太子の御忌月おんきづきであったから
源氏物語:28 野分 (新字新仮名) / 紫式部(著)