御佩刀みはかせ)” の例文
えい女郎めろう、何を云うぞ、宮様に明かされてたまるものか! ……むずかしことを頼むのではない、ただお枕もとの御佩刀みはかせ
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もとより柔弱なる兄等二人の及ぶ処に非ず。一年ひとゝせ、御城内の武道試合に十人を抜きて、君侯の御佩刀みはかせ直江志津なほえしづの大小を拝領し、鬼三郎の名いよ/\藩内に振ひ輝きぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こっそり持ち出してくれさえすれば……宮家はご武勇でいらせられるからのう……得物をお手にされたひには……それで御佩刀みはかせをまず奪い……後はわれらが、われらがやる!
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)