従姉あね)” の例文
旧字:從姉
婚礼の日にも、お庄は母親と一緒に、昼間から従姉あねの家に行っていて、そこから媒介人なこうど夫婦と浅山夫婦とが附いて行くことになった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
婆さんが媒介人なこうどと一緒に、いい機嫌で帰って行ってから、従姉あね鬱陶うっとうしい顔をして、茶のへ出て来た。浅山は手酌で、まだそこに飲んでいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それまでに、お庄は二度も三度も四ツ谷の従姉あねの家へ遊びにやらされた。従姉あねの家とは長いあいだ打ち絶えていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)