後妻のちぞひ)” の例文
取り過ぎてるの、後妻のちぞひでは可哀さうだのツて、二の足踏むからでさアネ、其れ程死んだ奥様おくさんに未練が残つて居るんですか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
百人長ソートニックはもうずつと前に奥さんを亡くしてゐたので、新らしく後妻のちぞひをむかへることにしたのさ。
殘つた家族といふのは、十六になる娘のお糸と、六つになる男の子の榮三郎と、一年ばかり前にめとつた後妻のちぞひのお瀧だけ、世間並に考へると、この繼母のお瀧が一番疑はれる地位にあるわけです。