弾機バネ)” の例文
旧字:彈機
が、毛利先生はそう云うと同時に、また哀願するような眼つきをして、ぐるりと教室の中を見廻すと、それぎりで急に椅子いすの上へ弾機バネがはずれたように腰を下した。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
腰をかゞめると同時に、大里町子は、弾機バネ仕掛のやうに、そこから飛んで、姿を消した。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
深水のからだが弾機バネのやうにはづんで、千登世の手を振り払つた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)