幾干いくつ)” の例文
年輩四十幾干いくつ、骨格のたくましい、頭髪の長生のびた、四角な顔、鋭い眼、大なる鼻、一見一癖あるべき人物で、其風俗は官吏に非ず職人にあらず、百姓にあらず、商人にあらず
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
幾干いくつも幾干も有るのでございまするが、小説中の人物と実社会の人物との関係と申す事は、取り分け重要であり、かつまた切実な点であることは申すまでもない事だと存じまするのでございます。