“幽居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうきょ66.7%
いうきよ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
訪う人もないこの幽居ゆうきょの御所へ、勝ちほこるがわの将軍として、ようお訪ねくだされましたの。お話の模様は、蔭でうかがっておりました。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幽居ゆうきょの日を、読書に没し、禅に参入し、若いいのちを、自らたたきますにつれ、ひとりとめどなく涙した。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは教科書にさへ抜き出されてゐるのだから、今更ここに繰り返す必要はあるまい。そんなら其秘密はどうして保たれたか。岩倉村幽居いうきよの「裏のかくれ戸」は、どうして人の耳目に触れずにゐたか。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)