幸徳こうとく)” の例文
松寿丸を中心に、舞の上手な幸徳こうとくという小坊主やら、家中の少年たちが、鼓を打って戯れているのだった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堺さんの序文に幸徳こうとくさんの後を受けてゐるんだと書いてあつたのと、あの表に無政府主義とあつたのに猶驚いて、大変だと思つたんですね。仕方がありませんわ、理屈を云つたつて。
頑固かたくななほど身を守っていた明治四十三年は、幸徳こうとく事件があったりした時だった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)