年魚市あいち)” の例文
そのお銀様以外の一人というのが、年魚市あいちの巻から姿を現わして、岡崎藩を名乗った梶川与之助という振袖姿の美少年でありました。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大毎東日との関係はそこで絶たれてしまって第八冊の「年魚市あいちの巻」は全く新聞雑誌に公表せず書き下しのまままとめて出版したのである
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その記憶をよみがえらせるために、読者諸君は大菩薩峠の「年魚市あいちの巻」から「不破の関の巻」あたりをもう一度読み返していただきたい。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
年魚市あいちは今の「愛知」の古名なり、本篇は頼朝、信長、秀吉を起せし尾張国より筆を起せしを以てこの名あり。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この悪女像の表現に於ては、「年魚市あいちの巻」に次の如く書いてあるのを、少し長いが改めて引用する。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)