布施物ふせもつ)” の例文
チベット人の説にはかつて本当に物を言ったことがあるとしてあるのです。その寺の僧侶に頼まれてまた二日経を読んでやりますと、なかなか沢山な布施物ふせもつをくれました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
こんなことになるかも知れないと、うすうす予期していたのではあるが、崔は今さら心持がよくないので、後に僧をたのんで供養をして貰って、かの指輪を布施物ふせもつにささげた。
旅の事だから布施物ふせもつを出さんでも宜しい、それやア一文ずつ貰って歩く旅僧たびそうですから、一文でも二文でも御回向をいたすのは当然あたりまえで、しかし布施のない経は功徳にならんと云うから、これは戴きます
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「諸人が誠心をささげて布施物ふせもつを供えなければ、仏の姿を拝むことは出来ない」