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左前
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ひだりまえ
ふりがな文庫
“
左前
(
ひだりまえ
)” の例文
もう一つにはお常も人情、むかしは世話になった由兵衛が
左前
(
ひだりまえ
)
になっているのを知ると、さすがに気の毒だという念も起る。
虎
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
だんだん
左前
(
ひだりまえ
)
になって職人もひとり出、ふたり出、親父の代から住みこんでいる三人ばかりの
下染
(
したぞめ
)
と
家内
(
かない
)
のおもんを相手に張りあいのない様子で商売をつづけていた。
顎十郎捕物帳:18 永代経
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
水力電気! 先代が
左前
(
ひだりまえ
)
にして残した家産の益〻傾くにつれて、そればかり考える。尤も他に挽回の道はない。小作は我儘になるばかりだ。何彼と言って毎年のように年貢を値切る。
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
お磯の家は相当の百姓だったそうですが、親父の駒八の代になってから、だんだんに
左前
(
ひだりまえ
)
になって総領娘のお熊に婿を取ると、
乳呑児
(
ちのみご
)
ひとりを残して、その婿が死ぬ。
半七捕物帳:63 川越次郎兵衛
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“左前”で始まる語句
左前上膊部