左入身ひだりいりみ)” の例文
深雪は、月丸が、左入身ひだりいりみに、つつと、近づいて来たのへ、斬込むことが出来なくて、一足退った。その、退った刹那に——深雪が、斬込もうとした瞬間に、月丸は、深雪の手を、握ってしまった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)