工夫体こうふてい)” の例文
大垣の商人らしき五十ばかりの男しきりに大垣の近況を語りせきはらいくさを説く。あたりようやく薄暗く工夫体こうふていの男甲走かんばしりたる声張り上げて歌い出せば商人の娘堪えかねてキヽと笑う。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)