巌窟王がんくつおう)” の例文
旧字:巖窟王
人が話して聞かせても、「そうですか」と言って相手にもならなかった。愛読していた涙香るいこうの「巌窟王がんくつおう」も中途でよしてしまった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それならデュマをフランス人は読んでいないかというと、どうして、巌窟王がんくつおうでも、三銃士でも、大いに愛読している。
平次放談 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
今度は「巌窟王がんくつおう」であったが、婦人公論もおいて行った。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)