“岩亀楼”の読み方と例文
読み方割合
がんきろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ岩亀楼がんきろう娼女しょうじょ洋銀三枚の揚代あげだい(この事文久三年板『珍事五ヶ国横浜ばなし』に出づ)にて異人館に招がれたる処なるべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
兵馬はここで岩亀楼がんきろうの喜遊という遊女が、外国人に肌を触れることをいやがって、「露をだにいと大和やまと女郎花おみなへし、降るあめりかに袖は濡らさじ」という歌をんで自害したという話を思い出しました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)