屹坐きつざ)” の例文
残暑ゆるがごとき炉の傍に、終日屹坐きつざして思いに沈みぬ、その日の夕、にわかに戸をたたくものありき、彼は愕として飛び立ちしが気を静めておそるおそる戸を明けしに
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)