山気やまけ)” の例文
旧字:山氣
話しぶりにも、真実さがあるかと思えば、なかなか山気やまけもいう。まともにそのまま信じきれない言葉が往々出る。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山師として見れば、また立派に一個の山師たる素質を備えているかも知れないが、本人自身は山気やまけはない。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おっとりとした、山気やまけのない、自ら楽しんで作るといったふうの、非常に気持ちのいい芸風である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)