山吹襲やまぶきがさね)” の例文
鳥には桜の色の細長、蝶へは山吹襲やまぶきがさねをお出しになったのである。偶然ではあったがかねて用意もされていたほど適当な賜物たまものであった。伶人れいじんへの物は白の一襲ひとかさね、あるいは巻き絹などと差があった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)