居住区きょじゅうく)” の例文
そうしてやっとじぶんたちの居住区きょじゅうくまでたどりついた降下路を街へでてみると、どうしたわけであろうか、人ッ子ひとり見えない。まるで、死んだ町のようであった。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
此処ここはずっと雨で、二三日前は、居住区きょじゅうくの方の壕の入口が壊れたという。砂岩質の、もろい土質であった。湿気のためか、壕内はいやな臭いがした。兵隊の顔色は皆蒼白あおじろかった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)