小笹屋こざさや)” の例文
旧御伝馬役の一人に小笹屋こざさやの勝七がある。この人なぞは伊之助の意見を聞こうとして、ある夜ひそかに伏見屋の門口をたたいたくらいだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
組頭くみがしら笹屋庄助ささやしょうすけ、それから小笹屋こざさや勝七の跡を相続した勝之助の手合いだ。馬籠町内でもことに半蔵には気に入りの人たちだ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
場処は蓬莱屋ほうらいや。時刻は七つどき。食い手は吉左衛門と金兵衛の二人。食わせる方のものは組頭くみがしら笹屋ささや庄兵衛しょうべえ小笹屋こざさやの勝七。それには勝負を見届けるものもなくてはならぬ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)