小座舗こざしき)” の例文
それでこう邪魔にされると知りつつ、園田の家を去る気にもなれず、いまに六畳の小座舗こざしきに気を詰らして始終壁にむかッて歎息たんそくのみしているので。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
箱根湯本の柏屋という温泉宿の小座舗こざしきに、純一が独り顔をしかめて据わっている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)