小字せうじ)” の例文
秋山伊豆、名は惟恭、あざなは仲礼、小字せうじ浪江なみえ、長じて伊豆と称した。巌山、千別舎ちわきのやの号がある。讚岐国那珂郡櫛梨村の人、文久三年四月十日五十七歳にして歿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
尚は小字せうじ誠之助、飯田氏の嗣子である。棠軒は発するに臨んで、飯田安石をして県庁にまうさしめた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此男子が名は重隣しげちかあざな堯佐げうすけ、号は朴斎、小字せうじは小三郎又正三郎である。長ずるに及んで字を以て行はれた。朴斎は幼にして茶山の門に入り、既にして其養子にせられた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)