小児頭大しょうにずだい)” の例文
殿上でんじょうの御腫物は良性でござって、梅瘡にも、労性ろうしょうにも、癌腫にもその方の悪性の筋をひいていないから、仮りに小児頭大しょうにずだいの極度に及ぶにしても
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
また良性の肉腫に於ても漸次大を増して小児頭大しょうにずだいに達し、精系に進入して悪性腫瘍に転位するもの故、有痛無痛に関らず、肥大の形勢にあるものは、可相成あいなるべくは速かに摘出するがよいとある。
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)