“射程”の読み方と例文
読み方割合
しゃてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アドロ星の撃ちだす破裂弾はれつだん射程しゃていが、いまやガンマ星にとどくようになったらしく、しきりに空気は震動し、本艇はゆさゆさと揺れだした。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
前田勢の銃手をもって、玄蕃允はすぐ敵の進路に、急速な配置を指揮しつつあったが、彼方の砂塵は、動かぬ人馬をおおいつつんだまま、射程しゃていに入って来なかった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しばらくすると、どーんと銃声一発汐風しおかぜふく暗い洋上の空気をゆりうごかした。射程しゃていはわずかに百メートルぐらいだから、見事に命中である。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)