寡言くわげん)” の例文
君は寡言くわげんの人で、私も当時余り饒舌しやべらなかつたので、此会見はほとん睨合にらみあひを以て終つたらしい。しかしそれから後三十年の今に至るまで、津下君は私に通信することを怠らない。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)