“寝入端”の読み方と例文
読み方割合
ねいりばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油屋の佐吉は暁方まで碁を打って、明るくなってから宗七を帰してやると、それから床の中へ入って、いま寝入端ねいりばなだというのです。
銭形平次捕物控:050 碁敵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
うなると婦人の方が度胸のいもので、新吉の手を引いて病間へそうっと忍んで参りますと、惣右衞門は病気疲れでグッスリと寝入端ねいりばなでございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「馬鹿野郎、人の寝入端ねいりばなを起しやがって、とんでもねえ野郎だ。大徳屋の主人なら、昨夜ゆうべのうちに卒中で死んで、今晩はお通夜じゃないか。棺の中に居る仏様を、匕首で突き殺す奴があるものか」