容器うつわ)” の例文
岸本は病人の欲しがる氷を枕頭まくらもと容器うつわからさじで飲ましたりなぞして、時には気息いきこもった窓の硝子ガラスを開けに行った。三月の二十日頃の日あたりがその病室の外にあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)