家隆いえたか)” の例文
左大臣良経に訴えたりしてめたが、ようやく内大臣の沙汰さたによって情勢一転し、定家・家隆いえたか隆房たかふさらが追加された。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
あのね。家隆いえたか卿の歌にこんなのがあるのだよ。いいかね。——花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春を見せばや。これなら分るだろう。雪間の草の春と一纏ひとまとめにいって、それを
それを見て西行は、近頃のり出してきた定家も将来有望の歌人らしいといったそうである。定家はそのとき二十八歳、『千載集』奏覧の翌年であった。彼に並ぶ家隆いえたかもいたし、年上の寂蓮もいた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)