宴楽えんがく)” の例文
旧字:宴樂
朝な夕な詩歌管絃しいかかんげん宴楽えんがくを張り、酒池肉林しゅちにくりんの栄華を極める身の上———ちょうど大昔の支那やロオマの王様のような境遇を、ぼんやりと脳裡に描いて楽んで居た。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
昼間、永野ながの九十郎という旧家臣が、能役者の仲間にじって、宴楽えんがくに来たのを、当主の頼房よりふさが見つけて
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)