宮良メイラ)” の例文
石垣イシガキ島の宮良メイラ村には、なびんづうと言ふ洞穴があつて、祭りの日には、此穴から二色人ニイルピトが現れて来ると言はれてゐる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宮良メイラといふ村の海岩洞窟から通ふ地底の世界にいる(又、にいるスク)と言ふのがあるのは、にらいと同じ語である。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
沖縄の石垣イシガキ島の宮良メイラ村では、なびんづうの鬼屋オニヤに十三年目毎に這入つて行つて、若衆入りの儀式を挙げる。恐るべき鬼は、時には、親しい懐しい心持ちの鬼でもある。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
小浜島から来た宮良メイラの村の中に、小浜おほんと称する、御嶽オタケ類似の拝所をおとほしとして居り、白保スサブの村の中では、その本貫波照間ハテルマ島を遥拝する為に、波照間おほんを造つて居る。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まやは即まやの国から来る神で、簑笠で顔をつつんで来て、やはり、家々を祝福して廻る。宮良メイラ村には、海岸になびんづうと言ふ洞穴があつて、黒また・赤またと称する二人の神が現れる。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)