宗円そうえん)” の例文
官兵衛孝高は、あの次の日、父宗円そうえんの主筋にあたる御著ごちゃくの城主小寺政職おでらまさもとのところへ急ぎ、やがて政職に目通りしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母はもう世にいひとだが、老父の宗円そうえんにもいとまを告げ、またまだうら若い妻と、ことし八歳になるわが子にも久しぶりにこの顔を見せて行きたいと思った。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし何といっても、もっとも大きな驚愕きょうがくをうけたのは、官兵衛の郷党とその生家たる姫路城の人だった。わけても年老いた彼の父宗円そうえんであり、まだうら若い官兵衛の妻であった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親の宗円そうえんの威徳をもいよいよ高からしめたことまことに一通りでないものがある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗円そうえんどの(官兵衛の父)へもなんぞ言伝ことづては?」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)