安穏寺あんのんじ)” の例文
夏秋の虫の音の外に、一番嬉しいのは寺のかね。真言宗の安穏寺あんのんじ。其れはずッと西南へ寄って、寺は見えぬが、鐘のは聞こえる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
南のは東覚院とうがくいん宝性寺ほうしょうじ安穏寺あんのんじ、北のは——寺、——寺、東にも、西にも、おのがじし然も申合わせた様に、我君ねむりませ、永久とこしえに眠りませ、と哀音長く鳴り連れて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
いや、上祖師ヶ谷の安穏寺あんのんじです」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)